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採用担当者は勘違いしてはいけない

約 9 分
採用担当者は勘違いしてはいけない

採用担当者は勘違いしてはいけない

こんにちは!
採用担当の池田です。

ふと思い出したのですが、説明会に参加するのに、紙で印刷した「参加証」が必要な企業って多数あるのですが、あれって何の目的なんですかね?

どう考えてもスマホで問題無いじゃんと思ってしまうのですが。。。

この辺りに日本、特に大企業の弊害が出ていると思っていて、
例年そうだから、そうする
との思考回路になっているのでしょう。

紙の参加証を未だに導入している企業は、今すぐに廃止しないと、就活生に足元を見られちゃいますよ。

さて今回は採用担当者に関する面白い記事を見つけたので、それについて触れたいと思います。

採用担当者は生殺与奪権を保持しているのか

下記の記事をご覧下さい。
人事採用担当であることのリスクとその対策

正直読んだ感想としては、ドキッとしちゃいました(笑)

というのも、私自身が新卒の就活時代に思っていたことが、「人事って絶対楽で楽しい仕事だろうなー」と思っており、その理由とほとんど合致していたからです(笑)

だって、営業の方が暑い中でお客様に頭を下げている中、涼しい部屋で面接したり学生と呑気に話したりできるわけですよ。最近だと大手企業で新卒入社の方が会社説明会の担当者として君臨していますが、
「いやいや、あなた昨年まで学生だったでしょ」
と聞いている学生は心の中で笑いながらも、表面上は聞いているふりをしているわけです。

また人事の打合せって、主に自社がお金を払う場面が多く、例えば打合せ相手としては人材会社や研修会社になるので、基本的に相手がペコペコしてくれます(笑)そりゃー営業の方からすると「人事なんて大した仕事していない」って思われても仕方ないですよね。

さらに人事は人の人生を左右する仕事を担っているので、相当な権力を持っているわけです。

採用で不採用にできる
社員の評価にマイナスを付けることができる(企業の人事制度によりけりですが)

こんな身分不相応の権力を持たされて、社内外でブイブイできる仕事は他にないでしょう。

ぜひおすすめな仕事ですよね(笑)

自分が採用担当者となって考えたこと

確かに上記のことは一部事実だと思いますが、私が人事として感じたこととしては若干異なっております。

私の仕事を正当化しようとか美化するつもりは一切ないのですが、弊社の人事担当者として考えるならば、記事にあることや上記のことは当てはまらないことがあるので、それらについて弁明させて下さい(笑)

①採用時の権力について

これは優秀な方が勝手に集まる大企業にしか当てはまらないことだと考えています。というのも弊社の場合、評価制度は主に成果に基づいたものなので、私の場合はいかに優秀な方を採用するかが一つの仕事になるわけです。

ところが弊社は創業10年程度のベンチャーなので、優秀な方が自動的に応募してくることはまずあり得ません。
そのため、様々なツールを使って弊社に呼ぶところから始めるのですが、それが相当難しいんです。

例えば新卒の場合、大手の媒体に載せても、まず集まりません。オプション料金を払って目立つ位置に掲載しても、優秀な方は集まりません。
というのも、就活生の媒体離れが著しいので、弊社が望む層は取れないのが事実です。
じゃあ流行りのスカウト媒体だったらと思うかもしれませんが、そんなのは弊社規模クラスの企業はどこも使っており、それこそ超レッドオーシャンなので、簡単には説明会の動員は出来ません。

つまりこれらの苦労を潜り抜けて説明会に来てくれた学生の方に対しては、
「数多くある企業の中から弊社に興味を持ってくれて本当にありがとう!水、お茶、コーヒーの中で何でも好きな飲み物選んで良いからね(笑)」
みたいなテンションになるわけです。

そのため、私が就活生を「選ぶ・判断する」という認識は一切なく、むしろ来て頂いているという認識で対応しているのですが、おそらく採用力が無いほとんどの企業はこのような気持ちではないでしょうか。

以上から、私が偉そうにふんぞり返って就活生を吟味する権力なんてそもそも存在せず、むしろ何とか弊社について知ってもらえるために日々奮闘しているわけです。

②社外の方と打合せについて

私が一番驚いたのは、人材エージェントとの付き合いです。高額なフィーを企業側が支払うので、至れり尽くせりで色々やってくれるのかなと当初思っていたのですが、そんなのは大きな間違い。
転職市況もめちゃくちゃレッドオーシャンで、かつエンジニアとなると最も難しい職種と言っても過言ではない市況になっています。

弊社が欲しい人材は、リクルートもアクセンチュアもGoogleも欲しい人材なのです。普通に考えると、転職希望者は確率的にそのような大手に行きたがりますよね?
またエージェントの立場になると、良く分からない会社を転職希望者に紹介するよりも、誰もが事業内容を知っており、かつ承諾確度が高い“大手”を紹介した方がビジネス的に美味しいので、優秀な人材にそもそも弊社が紹介されていないんです。

つまりそのような状況の中で、いかに優秀な人材を弊社に紹介してもらえるかが人事の腕の見せ所なので、むしろ人事側から積極的にエージェントに頭を下げに行きながら関係構築していかないと全く見向きもされないのです。

③社員の評価について

こちらは企業の人事評価制度によりけりですが、弊社の場合、私は一切評価には関与しません。
弊社は成果に基づいて評価するので、事業部長や役員等が様々な指標を用いて評価する中で、私の入る余地なんてそもそもありません。
私が急に、
「●●部署の▲▲さんは微妙だから評価はC」みたいなことやっていたら、社員から総スカン間違いなしです。

つらつらと書きましたが、つまり少なくとも私の仕事の中で相手をマウントして優越感に浸る場面はほとんどないのです。

権力があるように見られているのは肝に銘じなければいけない

とはいえ、新卒や中途で弊社に来社される方から見れば、私が権力を持っているように見えるのは間違いないので、そこは重々理解して行動しなければいけません。

例えば新卒の説明会であれば、私がどんなにしょうもないことを言ったり、意味不明なことを言っても、正面から指摘する方は少ないでしょう。なぜなら指摘することで不採用にされるのではないかと懸念されるためです。

私の就活時代の話になりますが、企業の説明会で若手社員と話せる座談会があったのですが、その時にいた若手社員が、
「私の目標は、仕事を楽しいと思える人を多くすることで、具体的には電車通勤で疲れた顔をしている人を少しでも減らすことです!」
と声高々に言っていたんですよね。

言いたいことは分かるのですが、
「いやいや、電車通勤はそりゃ誰だって嫌だし、朝は眠いの当たり前でしょ」
と思ったのと、どうもこちらが学生だからといってマウントしてくる人だったので、
「朝の満員電車は誰しもが嫌だし眠いから、仕事が楽しくなっても変わらないと思いますけど」
と思ったことを率直に伝えたんですよね。

そうすると、その社員の方の目が曇り、
「例えば旅行とか行くときと会社行くときでは表情って違うよね?私はその垣根を変えたいんだよね」
と反論され、
「いやいや、旅行と仕事はそもそも面白みが全然違うでしょ」
と思い臨戦態勢に入ろうとしたのですが、
他の学生からの視線が
「おいおい、こいつ社員の人に噛みついて大丈夫かよ」
みたいな雰囲気を感じ取ったので、潔く身を引いたのを鮮明に覚えています。

おそらく私自身もこの社員の方のように説明会で決して宜しくない対応を取ってしまったことはゼロではないかもしれませんが、
あくまで応募者は、私の話を好きで聞いているわけでもないし、私の裏側にある権力を気にして話している
という点は肝に銘じる必要はあると痛感しております。

採用(人事)業務の変革が遅いのは明らかにデメリット

とはいえ、人事業務自体が昔とあまり変わっていないのは事実だと思いますので、人事側が新しいことを学習せずにオペレーション型人間に陥りやすいことは間違いないと考えています。

例えば採用のフローに関しても、学生を集める方法は時代の変化とともに変わっているかもしれませんが、説明会から内定、その後の入社から配属までの一連のフローはほとんど変わっていないでしょう。

また労務面でも大きく変わっていることはなく(これは法律や規制によって変わりますが、あくまで外部要因が大きいので、自社でコントロールするのは難しいでしょう)、人事評価制度については少しずつ変わっているものの、大企業ほど年功序列で大きなミスさえしなければ自ずと年収は上がっていく設計のままなので、大きくテコ入れしている企業は少ないのではないでしょうか。

結局のところ、採用および人事業務はディフェンスの印象がまだまだ強いので、直近で何か大きく変えなくても、会社全体に与えるインパクトは少ないと思われているのが、業務自体が大きく停滞している根本の原因だと考えています。

そのため人事一筋20年というベテランの方でも、いざ他企業に移ると自分がオペレーション型人材であることにショックを受ける場面が多いみたいです。

今後面接に臨む方へ

今回は私の想いが多くなってしまいましたが、今後面接を受ける方、特に新卒の方に向けて僭越ながらアドバイスさせて下さい。

①若手社員は大したことないと思って話を聞くべき

こちらの意図としては、就活生から見た社会人って「神」みたいに遠い存在のように思われている方って多いと思うんですよね。つまり、その感覚を無くせという意味です。
「社会人と学生の差」ってあるある質問ですが、私の意見としては一切差なんてないと思うんですよね。そんな違わないですし、私としてはむしろ社会人の方が自由で楽だと思っています。
就活になると、周りの大人を無駄にリスペクトする就活生もいるようですが、皆さんがイメージする立派な社会人なんて圧倒的に少ないので、偉そうにマウントしてくる社会人が出てきたら適当にあしらうべきでしょう。

②採用担当者=会社の顔という幻想は捨てるべき

「人事は会社の顔だし、選考に出てくる社員は会社の模範となる人だから」という謎の通説ってあると思うんですけど、決してそんなことないですよ(笑)
どの会社の社長も、「人が全てだから採用には一番力を入れている」って言うと思うんですけど、だからといって会社のエース級を採用に投入できる余裕がないのがほとんどです。会社のエース級ほど頼られて忙しく、そもそも採用に時間を割く時間がなかったりします。また完全なる私の主観ですが、エース級で活躍している方ほど採用に興味ない人が多い気がしますね(笑)

弊社では19卒の採用もぼちぼち落ち着いており、20卒の準備を始めている状況ですが、もし今後弊社にお越し頂ける方は、私は全く権力を持っていないので、ぜひ間違ったことや変なことを言っていたら指摘して下さい。特にIT技術については大学でしっかり勉強をしている方には遠く及ばないので、私自身も勉強させて頂く姿勢で臨みますし、社内の優秀なエンジニアと話す機会もいくらでも設けますので、ぜひ気軽にお越し下さいませ!

About The Author

IkedaYosuke
筑波大学卒業後、日本証券金融株式会社に新卒で入社。その後、就活生支援のベンチャー企業に転職し、延べ10,000名の就活生を指導。現在はCCTの採用リーダー。

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