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エントリーシートそのものにこだわる就活生は失敗する

約 12 分
エントリーシートそのものにこだわる就活生は失敗する

エントリーシートそのものにこだわる就活生は失敗する

こんにちは!
採用担当の池田です。

前回はエントリーシートの具体的な書き方についてお伝えしましたが、読者の皆さんは既に書き始めた感じですよね?エントリーシートは誰にでも簡単に書けるものなので、まず手を動かくことが重要ですよ。

さて、近々「志望動機」や「自己PR」の書き方についてもお伝え予定ですが、その前に重要なことをお伝えします。

それはエントリーシートとの向き合い方です。

エントリーシートは重要だけど、重要じゃない

エントリーシートは不思議なもので、多くの就活生がめちゃくちゃ凝るんですよね。私も腐るほどエントリーシート添削を実施しましたが、下記のようなやり取りで毎日のようにため息が出ていました。

学生
池田さん、エントリーシートの添削をお願いします!
池田
あれ?このESってこの前添削したばかりのやつじゃないの?
学生
そうなんですけど、友人にも見てもらったら、「●●ちゃんは元気が長所だから、もっと元気な感じが伝わるような内容にした方が良いよ!」と言われたので、内容を若干修正したんですよね。
池田
(だったら友人に最初から見てもらえば良いじゃん・・・)そういうことね。それならすぐ添削するよ。

                        ~3日後~

学生
池田さん、エントリーシートの添削をお願いします!
池田
あれ?これって友人の方に指摘されて、この前俺から添削結果を返したばかりのやつじゃないっけ?
学生
そうなんですけど、OB訪問で見せたら「ガツガツ感が強すぎて、うちの会社に合わない感じに見えるから、もっと冷静な感じをアピールした方が良いよ」とアドバイスを貰ったので、さらに修正しました!
池田
(一体誰の意見なら従うのかな・・・)そういうことね。締め切り迫ってるから、今日中に返すよ!

                       ~1カ月後~

学生
池田さん、エントリーシートの添削をお願いします!
池田
これって、友人の方やOBの方に指摘される前に書いた内容とほとんど同じじゃない?
学生
そうなんですけど、実は先輩からアドバイスを貰った内容で企業に提出したら、落ちてしまったので、また修正したんです。
池田
(一体どうなったら、落ち着くんだろうか・・・)了解!ただ何度も何度も修正しても、時間がもったいないから、それよりもインターンや説明会に行ったり、OBOG訪問とかに時間割いた方が良いんじゃない?この1か月でエントリーシート以外何もしていないんじゃないの?
学生
そうですけど、エントリーシートが通過しなかったら、そもそも何も始まらないじゃないですかー

このパターンに陥ってしまう就活生は多くいると思いますが、気持ちとしては分かるものの、残念ながら無意味スパイラルにはまっていることに気付いてほしいのです。

人事はエントリーシートをどのように選考しているのか

ではエントリーシートはどのように向き合えば良いのでしょうか。これに対する回答は、「人事目線で考える」ことで自ずと出てくると思います。
ちなみにですが、送られてきたエントリーシートを人事はどのように見ているか、知っていますか?

弊社の場合はまだまだ応募する方が少ないので、人事側で全て見ることが可能ですが、大手企業の場合は残念ながらそうはいきません。年間で数万通のエントリーシートが送られてくるので、様々な手法を使って効率的にさばいているのです。下記にいくつかのパターンをお伝えしましょう。

パターン1:採用代行会社に丸投げ

企業から事前に見るべきポイントを代行会社に伝えて、代行会社がその通りに選別していきます。ただし、そのポイントも細かいものではなく、

  1. 字数制限に対して、9割以上埋めているか
  2. 誤字脱字が目立たないか
  3. 著しい事実誤認がないか

等のみです。

またそもそも細かい内容を見る以前に、

  • 学歴
  • 年齢
  • 留年や浪人

等でセグメントするだけの依頼をしている大手企業も多いのが実情です。

ちなみに某採用代行会社の中で行きかっている依頼主企業のやり取りは下記のような感じですよ。

【新卒採用書類添削依頼】

時期 2018年4月上旬から下旬頃
※月曜深夜データ提出、金曜日正午納品厳守(正味3日で判定)
委託料 ●●円
内容 書類の添削業務
400字×3問を2000枚
①書類評価者:文章をさっと読んでABC判定をする
A、B⇒合格、C⇒文字数未達、不合格)
②チェッカー:評価A、Bの書類を読み、
誤字脱字、著しい事実誤認のチェックをすること

パターン2:人事および若手社員数十名による人海戦術

これは就活生がイメージしている通りのものに該当すると思います。ただしその詳しい中身については知らないと思うので、裏側をお伝えしましょう。

【大手食品メーカーの場合】

人事および他部署の若手社員10名でエントリーシート選考を実施する

毎年エントリーシートは1万通程度が送られてくる予定なので、1名当たり1,000通を割り当てる

1,000通の中から100通を通過させること

通過ポイントは、(i)文字数が9割を超えているか(ii)誤字脱字が目立たないか(iii)周りを巻き込んで、何かを達成した経験が書かれているか

上記のような感じでタスクが言い渡されるのですが、ここでポイントが2つ。
1つ目が、通過ポイントの(iii)に関しては「こんなこと知らないと書けないじゃん!」と思うかもしれませんが、説明会等で「求めている人物像」が必ず伝えられると思うので、そこを押さえておけば問題ありません。
※大抵、集団や組織の中での活動を1つでも書いておけば、まず問題ないでしょう。これについては今後の記事で伝えていきます。

そして2つ目のポイントが上記には書かれていない部分になるのですが、何だか分かりますか?
それは、【経験の浅い若手社員が担当する】ということ。つまり大して会社のことやビジネスについて経験の浅い社員が実施するので、評価基準がぶれたり、客観的に評価することが困難である状況で、選考が実施されているのです。
※就活生とさほど年が変わらない社員が評価していると思うと、就活って本当にふわっとしているなーと思いませんか?

また、もし1,000通のエントリーシートを真面目に見ようと思ったら、どれぐらいの時間が掛かるか分かりますか?エントリーシートの質問項目が、最もオーソドックスな3設問×各400文字の場合で考えてみると、
90秒(1設問見るのに掛かる時間)×3設問×1000通=270,000秒=75時間

エントリーシートをじっくり見ようと思ったら、75時間を掛かってしまうことに驚きませんか?以前反響が大きかった、元SMAP3名のネット番組でさえ72時間なのに、それを超える時間を特に面白くもないエントリーシートだけに費やせると思いますか?

冷静に考えて、そんなに時間を掛けるわけありませんよね。つまりどこかしらで採用担当者は手を抜くしかありません。

手の抜き方は人それぞれでしょうが、
【エントリーシート上で良い人材を仮に不合格にしていたとしても、誰にもその落ち度は分からない】というブラックボックス化してしまうのが、書類選考の舞台裏なので、エントリーシート選考で落ちた際に、「なぜ落ちたのか分からない」と深く落ち込まずに、「Why japanese people?」と叫んで、日本の就活はおかしいなと思って次に進んでください。

エントリーシートとの向き合い方

それではようやく結論になりますが、エントリーシートの選考は本当に不透明かつ曖昧なので、「面接に進んだ際に、何を聞かれても良いようにするための手段」として向き合うことが最も合理的だと思います。

エントリーシートの選考そのものは重要ではないのですが、面接では間違いなく提出したエントリーシートを元に質問が始まります。ですので、そこの対策をするのが最もロスが少ないことになりますよね。

では具体的に何をすれば良いのか。下記のエントリーシート例を元に見ていきましょう。

学生時代に頑張ったことは何ですか(399文字/400文字)
【アルバイト先のバイキングレストランでお客様の満足度向上】私の勤務先は京都駅直結ということもあり、常時100席が満席となる程の繁忙店でした。その為、アルバイトスタッフの接客が疎かになり、お客さまからご指摘を頂くことも多々ありました。そこで私は、スタッフの接客・サービスの質を向上させ、お客様にまた来たいと思って頂ける店にすることを決意したのです。まず、忙しさに慣れていない新人の教育に注力しました。自分が新人の時に作成した接客ノートを利用し、マンツーマンで後輩に指導を行いました。次に、観光客のお客様が多いというお店の特性から、スタッフと一緒に京都の観光地を巡る勉強会を実施したのです。さらにキッチンとの連携を強化しました。そうすることで、お客様に常に温かい料理を提供できるようになったのです。その結果、ご指摘が0になっただけでなく「京都に来たらまたこのお店に来たい」というお声を頂くまでになりました。

やり方としては簡単で、皆さんであればこの文章を読んでどんなことを聞きたいと思いますか?

例えば、私が見ただけでも下記に関しては質問したくなりますね。

  • なぜこのアルバイトを始めたのか
  • なぜ頑張っても貰えるアルバイト代金が多くなるわけでもない仕事なのに、一生懸命取り組もうと思ったのか
  • どんなメンバーと一緒に仕事をしていたのか
  • 合わないメンバーはいたか、またいた場合はどのように接していたのか
  • お客様からどんな指摘があったのか
  • また来たいと思わせるお店ってどんな特徴なのか
  • やる気のない後輩はいなかったのか、またいた場合はどのように接していたのか
  • 接客ノートにはどんなことが書かれていたのか
  • 勉強会の内容は何か
  • キッチンとの連携とは何か、どのようにしたのか
  • お客様からの指摘が0なんてそもそもあり得るのか

などなど。

まだまだたくさんありますが、人事が見ても、高校生が見ても、親が見ても一つの文章を読んで気になる個所は大きく変わりません。ですので、私がもし就活生にアドバイスをするとしたら、

  1. エントリーシートは8割の完成にとどめ、100%は求めない
  2. 自分はもちろん、友人や恋人、両親や先輩等に、書いたエントリーシートを見てもらい、質問したくなる部分を徹底的に洗い出す
  3. 洗い出した質問に対する答えを整理しておく

を重点的に実施するだけで、就活は十分乗り切れると考えております。

この記事を読んだ方は、つまらないところで躓くのではなく、客観的に何をすべきかを良く考えて、就活に臨んでくださいね。

About The Author

IkedaYosuke
筑波大学卒業後、日本証券金融株式会社に新卒で入社。その後、就活生支援のベンチャー企業に転職し、延べ10,000名の就活生を指導。現在はCCTの採用リーダー。

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