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就活において私が知らなかったこと

約 11 分
就活において私が知らなかったこと

就活において私が知らなかったこと

こんにちは!
採用担当の池田です。

日本が誇るスーパースターのイチロー選手が引退されましたね。私は野球について無知ですし、バスケやサッカーの方が好きなのですが、そんな私でも引退会見を見ながら感傷に浸っておりました。

私が幼少期からずっとスーパースターだったので、時の流れを感じてしまったのかもしれません(笑)

ちなみに引退会見を見ながら思ったこととして、
イチロー選手に質問するのって大変だな
ということ。

だって、イチロー選手本人は記者が本当に聞きたがっていることを絶対に分かっているはずなのに、敢えてかわしていますもんね(笑)また浅い質問であれば即切られてしまう。

そのため、引退会見にふさわしい質問かつ、考え抜かれた質問でないとしっかり答えてくれないので、記者の方も非常に苦労されたことでしょう。

ただ、就活における面接でも肝に銘じなければいけないことがあるなと思ったのは、
相手が求める答えを言うことが正解ではない
ということ。

頭の良い人って、面接官の印象や所作、質問の温度感等を瞬時に判断して、
この面接官にはこの回答が刺さるだろう
と瞬時に判断して答えていると思うんですよね。

なので、100%本音で回答しているわけでは無いということ。

でも本来、それっておかしなことで、候補者の方を知るためには、面接官というフィルターを抜きにして見ないといけませんよね。

  • どんな考えを持っているのか
  • どういう価値観なのか

でも面接ではそのようにすることは難しく、候補者のマインドとしては通過するためにどうすべきかという考えになってしまう傾向があるので、その結果として面接官に合わせた回答になり、結果として入社後にギャップを生んでしまうことに繋がりかねません。

弊社の面接を受けてくる方の中には私のブログを読んでいる方が最近多くなっているのですが、明らかに私の考えに寄せてきているなと思う人がごく少数いらっしゃるんですよね(笑)

もちろん自分と同じ考えを持った方だとそれなりに嬉しさは感じてしまうのですが、残念ながらそれが本音なのか、本心で思っていることなのかは面接を通じて少しずつ見極めないといけないなと思っています。

とにもかくにも、イチロー選手、感動をありがとうございました。ぜひ今までの経験を活かして、野球だけでなく日本のスポーツ界発展に貢献されることを応援しております!

さて、今回は昨今騒がせている件について触れたいと思います。

女性の就活について

私の経験談になりますが、一つ謝らなければいけないなと思っていることがあります。

前職で多くの就活生と関わっていたのですが、毎年のように何人かの女性の就活生が『OB訪問』の際に、
なんかこの前、〇〇企業の人と会ったら、めっちゃ口説かれたんだけど
みたいなことを言っていたんですよね。

その時に私が思っていたことが、
ちゃんとした企業に勤めている社会人が、就活生を口説くわけないだろ。自惚れ過ぎだし、自意識過剰にもほどがある
と冷めた目で見ていたんですよね。

私は1社目の際に数名の就活生のOB訪問を受けた経験はあったのですが、その中に女性がいても、口説くなんて全く考えたことはなかったです。神に誓っても言えます。

もちろん、元々恋愛に関して奥手という性格面もあるかもしれませんが、仮に口説いたりしてもしバレた時のリスクってめちゃくちゃ高くないですか?というかそんなことしたら、間違いなくSNSとか掲示板に書かれたりしてバレますよね。その結果として、社内の評判はガタ落ち間違いなしです。

なので、佐々木希級の美女がOB訪問に来ても、絶対に口説いたりすることはないと誓えます。
※綾瀬はるかなら口説くかも・・・っていうのは冗談です(笑)こういうおじさんがいるからこそ起きている事件なので、以後おふざけしません。

でも残念ながらニュースになっているように、OB訪問の世界ではそれが横行しているようで、口説くだけなら百歩譲って目をつぶっても、犯罪行為に手を出してしまう方がいるようで衝撃を受けたんですよね。

というより、私自身が女性の就活について知らなさ過ぎたなと。

なので、就活支援をしていた当時に女性の就活生が言っていた内容っておそらく本当で、もしかすると危険な目に合いそうになっていた方もいたのかもしれません。

その辺りは自身の鈍感さかつ、無知だったことで、本当に申し訳なかったと深く反省しています。

でも普通に考えて、そんな発想すらないと思っていた自分にとっては本当に驚くばかりで、それにより健全にOB訪問を引き受けていた社会人が怪訝な目で見られてしまうことを考えると、なおさら許せない行為だなと思っています。

なぜOB訪問がスタンダードになったのか

少し目線を変えますが、そもそも今の就活ではOB訪問がスタンダードになっています。スタンダードになっているからこそ、社会人と就活生が気軽に繋がることができるマッチングアプリが流行っているんですよね。

ちなみにスタンダードになった背景として、下記が挙げられると思います。

①売り手市場だから

これは単純で、就活生の方が有利になっている市況だからこそ、慎重に選びたいが故だと考えています。
例えば就活氷河期であれば、内定を出してくれる企業であれば有難いという考えがあり、かつそれが大企業であれば疑う余地もなく入社するのが前提だったと思います。
ただ現状は、その頃に比べると比較にならないぐらい内定を取りやすくなっていますよね。ほんの一部の超人気企業(総合商社、広告代理店、一部のメーカー等)だけは今なお超難関だと思いますが、それ以外のほとんどの企業はやはり内定を得やすくなっていると思います。これはあくまで主観になってしまいますが、私が就活支援をしていた頃を思い返しても、
このレベルの学生で、あんな大手企業に内定取れるんだ
と思った場面は少なくありません。

そのため、企業と就活生のパワーバランスが崩れているからこそ、就活生が慎重に企業を選ぶためにOB訪問がスタンダードになっていると考えます。

②得られる情報量が急激に増えているから

就活生が良く見るサイトについては過去のブログでも触れましたが、実はその中で敢えて触れなかったサイトがあるんです。
それは、転職者向けの口コミサイト。

私が新卒のときも少しだけ見ていましたが、今はほとんどの新卒就活生が見ているような感じを受けますね。そのようなサイトの詳しいユーザーの種別は知らないですが、学生ユーザーは相当数いるはずです。

そのため、口コミサイトを見る中で、説明会で聞いた内容とギャップがある内容を見かけることも多くなってしまいました。

  • 説明会では残業はほとんどないって言ってたのに、サイトには100時間残業してると書かれている
  • 説明会では社員同士の交流が盛んみたいなことを言ってたのに、サイトには人間関係が崩壊しており、陰湿ないじめも横行していると書かれている
  • 説明会では成果に応じてしっかり評価すると言っていたのに、サイトには年功序列でいくら頑張っても評価されないと書かれている

この種のサイトは退職者、または退職希望者が書いていることが多いと聞くので、一種の感情論が入っていることは否めませんが、だからこそ、このギャップを埋めるためにリアルな社員の話を求める傾向が高まっているのだと思います。

③会社に依存したキャリアではなく、自身で切り開くキャリアの志向性になってきているから

健全な時代の流れだと思いますが、大手企業に入れば安心という考えが崩壊しつつある今、自分自身でキャリアのことを考えないと淘汰されてしまうという危機感が芽生えつつあると思います。そのため上辺だけの情報ではなく、リアルな情報を聞くことで入社する価値のある会社かを考えたいと思っているのでしょう。

私自身は駄目な就活生だったので、世間的に良いと言われている企業に入れば大丈夫というのを盲目的に判断していたのですが、優秀な方ほどそのような情報に惑わされることなく自分でしっかり考えるクセがついているのでしょう。これは素晴らしいことですね。

このような傾向があることで、OB訪問がスタンダードになっていると考えていますが、そのような就活生の意図を利用して、悪質な行為に走る方が一定数いるのであれば、残念ながら従来のやり方を変えなければいけないかもしれません。

私がOB訪問で疑問だったこと

私が就活生当時から疑問だったことがあるのですが、
総合商社はなぜOB訪問が必須なのか
ということ。

というか、そもそもこれって本当なんですかね?どなたかOB訪問をせずに内定取れた方っていますか?

ボスキャリ経由の場合は聞いたことがあるのですが、純粋に日本で就活している方においてです。
※ボスキャリに関してはこちらの記事「ボスキャリって誰でも行けるの?6月の大手企業選考終了後に、どうしても大手企業を目指したい方へ」を参照

今の就活でもおそらくそうだと思いますが、なぜか総合商社ってOB訪問必須って言われているんですよね。5大商社受けるなら、1社あたり約3名はした方が良いみたいな。

そのため、総合商社の場合はOB訪問の総数では圧倒的に首位だと思うほど、よりスタンダードになっています。

ただここで一つ疑問なのが、
配属リスクがあるにも関わらず、なぜOB訪問する必要があるのか
ということ。

これって冷静に考えておかしくないですか?

エネルギー部門と経理部門だとやっていることも雰囲気も全然違いますし、それによって得られるスキルや経験も全く異なります。

にも関わらず、OB訪問をして

  • エネルギー部門の〇〇さんの話を聞いて、御社の〇〇に魅力を感じています

ということを面接で伝え、いざ配属で経理になっても多少不満はあってもそこで働く。

いやいや、じゃあなぜOB訪問したのかと。入社後のイメージを持つことでギャップを埋めるためではないのかと。

でも総合商社の場合って、“なぜか”OB訪問をやらないと受からないみたいな定説があるのでこれによっても就活生は疲弊しますよね。

今回事件になったのは総合商社の1社ですが、芋づる式でこの手の事件が浮かび上がってくるような気がしてなりません。おそらくビクビクしている社員も一定数いるのではないでしょうか。

でも、残念ながらこのような事件が起きても、その企業への人気にあまり影響しないと思うんですよね。だからこそまた繰り返されるし、このような不当行為をしている社員も一向に反省しない。

何か良い解決策はないのでしょうか。

人材の流動化こそ、“くだらない”OB訪問を無くす一手に

まだまだ先になると思いますが、
一度入社したら安心、一度落ちたら出禁
という流れを変えることができれば、この手の事件が多少緩和されるのではないかなと。

OB訪問で社会人がブーブーと幅を利かせているのって、会社の看板があるからですよね。でもその看板の価値が少しでも和らげばというのが私の考えです。

例えば新卒の就活生がそこまで就活に躍起になるのって、新卒切符がめちゃくちゃ重要だから。でも人材の流動化が進めば、中途で入社すれば良いかという考えになる。OB訪問をして変な感じの社員だったらすぐに断ち切ってしまえば良い。そして一度違う企業に入って、仮に新卒時で志望していた企業に入りたいと思えば、中途で入れば良い。

ただ、現実的に解雇規制が厳しい日本においては新卒で入社できるかが非常に重要になっていますよね。新卒で総合商社に落ちてしまったとして、仮に中途で受ける場合は新卒以上にハードルが上がります。というより、ハードルが高いように各社のHPで見せていますよね。某総合商社の社員紹介ページを見ると下記のような経歴が載っておりました。

  • 外資系投資銀行出身(海外MBA保持者)
  • 外資系コンサル企業出身(海外MBA保持者)
  • 大手弁護士事務所の弁護士出身

いやいや、普通に一般企業からじゃ無理なんかい!と思わざるを得ない感じですよね(笑)だったらどこの企業に勤めていたのかが重要になると思わざる得ないので、賢い人ほど大手に入りたがるのは当然です。

でも一流企業の中においても働かない、成果を出さない人ってたくさんいますよね?そんな人に数千万の給料を払うぐらいだったら、早めに切るまたは給料を下げて、より熱意ある人に投資したほうが絶対に合理的です。

ただ人材の流動化が進むと、そもそも企業の看板が薄れるので、どうしてもその企業で働きたいと思わなくなるかもしれませんが。。。

現状、OB訪問の健全化のために、OB訪問そのものにメスを入れようとしている(場所は会社内で実施、お酒を飲みながらは禁止等)ようですが、根本部分から変えないと結局何も変わりませんよ。

過去にもOB訪問を通じて嫌な思いをされた方って相当数いると思いますが、権力を利用した非常に卑劣な事件だと思わざるを得ないので、今後被害者を生まないために、政府や大手企業が連携して、採用や雇用そのものが変わるきっかけになればと切に願う、今日この頃です。

About The Author

IkedaYosuke
筑波大学卒業後、日本証券金融株式会社に新卒で入社。その後、就活生支援のベンチャー企業に転職し、延べ10,000名の就活生を指導。現在はCCTの採用リーダー。

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