orizuru

つながる.見える.わかる IoTソリュ-ション

新卒・中途の皆さん!魔法のワード、「ベンチャー」に惑わされるな

約 12 分
新卒・中途の皆さん!魔法のワード、「ベンチャー」に惑わされるな

新卒・中途の皆さん!魔法のワード、「ベンチャー」に惑わされるな

こんにちは!
採用担当の池田です。

新卒や中途の採用に関わる中で頻繁に聞かれる質問の1つが、
社内の雰囲気はどんな感じですか
というもの。

毎回答えに困るんですよね。。。困るというのは上手く言語化するのが難しいというのもありますし、人によって解釈が異なるので私個人の意見を伝えることが適切かどうかを不安に思うためです。

弊社社員の皆さん、弊社の雰囲気ってどうでしょうか?(笑)

プロジェクトやメンバーによっても大きく変わると思うので一概には言えないと思いますが、会社ごとの特有の雰囲気があるのも事実ですよね。

弊社の雰囲気を上手く言葉でまとめることが出来る社員の方、ぜひ私宛に連絡下さいませ(笑)

ただこの種の質問を受けるたびにちょっとモヤっとした気持ちが生まれるんです。

もしかして甘い考えを持っていないですか?
という気持ち。

現在はブラック企業が流行ったせいで、転職先を警戒する気持ちは良く分かります。特に弊社のようなベンチャーだといまいち中身が分からないので、なおさらですよね。

出来れば和気あいあいと楽しい雰囲気で仕事はしたいですし、気合や根性系が蔓延る雰囲気も嫌ですよね。(これは好みによりけりですが)

もちろん質問した方の意図や背景が分からない以上一概に否定できないのですが、そもそも仕事って、
成果を出すもの
ですよね。

そこの優先順位を低く考えているような質問者の方も一部散見されるので、私の中ではあまりすっきりしない質問になっているのかなと思っています。

このようなモヤモヤを抱えているときに、それを上手く言い表した例があったので紹介します。

大学受験を控えている予備校の生徒に、「堅苦しくて殺伐とした雰囲気だから、もっとみんなで仲良く楽しくやろうよ!」と呼びかけると、「うるせーよ。こっちは必死で合格目指しているんだから勝手に遊んどけ。」と言われてしまうだろう。

意味分かりますか?

予備校に通っている方は明確な目標がありますよね。それに向けて一心不乱に取り掛かっているので、雰囲気とかそもそもどーでもいい。

もちろん仕事はチームプレーですし、ずっと張り詰めた感じは良くないのは重々承知なので大学受験予備校と同じ括りには出来ないのですが、社内の雰囲気を質問する方にはどこか成果の優先順位を低くしている意図があるのかなと思ってしまう部分があるので、軽く書かせて頂きました。

さて、今回は私が大嫌いな言葉である「ベンチャー」について触れさせて下さい。

「ベンチャー」というワードは思考停止させる魔力を持つ

新卒の説明会でも必ず伝えているのですが、私はベンチャーという言葉があまり好きではありません。きっかけは自身の新卒の就活経験でして軽く話をさせて下さい。

当時、何も考えていないミーハーな就活生だった私は、当然のごとく大手企業ばかりを狙っていました。正直業界はどこでも良く、いわゆる“良い企業”であればどこでも良かったんです。

私は地方大学だったのであまり就活情報が入って来づらい環境だったのですが、たまに都内の大学に通う友人と話をすると、どうやら今の流行りはベンチャーだと。

三井物産と電通の内定を蹴って、10名のベンチャー企業に就職

かっこいい!っと単純に惹かれてしまった私は急いでベンチャー企業と言われる企業のエントリーしまくったんですよね。

しかも記憶が定かではないですが、サイバーエージェントや楽天、DeNAといった今でいうメガベンチャー企業が、当時新卒採用に力を入れ始めた時期だったので創業社長が説明会に登壇するのが主流だったんです。

その説明会でベンチャーに惹かれる方が続出していたようだったので、ベンチャーとは一体どんな生態系なのか、たまにネットや記事で見かける経営者の方はどんな人なのか楽しみにしていたんですよね。

そして業務内容等を事前に調べることなく説明会に行ったのですが、残念ながらそこでの印象があまり良くなかったんですよね。。。

というより、少なくとも私にとっては合わないなと思ったんです。

  • 平均年齢20代
  • 残業上等
  • 髪型服装自由

当時の私の考えが非常に浅はかであることが前提ですが、社会人なのに“ちゃんとしていない感”を嗅ぎ取った私は、やっぱり大手の方が良いなと強く思い、ベンチャーへの想いは一瞬にして散っていったんです。

ここで言う“ちゃんとしていない感”とは、

  • 20代ばっかりだと仕事や人の部分で、しっかりマネジメントされていないのだろう
  • 社員をぼろ雑巾のように働かせて、使えなくなったら捨てるのだろう
  • チャラチャラした社員ばっかりで、ちゃんとした仕事していないだろう

みたいなことですね。

今思えばバカバカしいのですが、自分の身近にいた大人がいわゆる真面目な大人だったので、当時思い描いていた社会人像を大きく乖離していた現状にギャップを感じて、ベンチャーは無いなと見切りをつけたんです。

さて私の話はめちゃくちゃどうでも良いと思いますが、ベンチャー企業側の人間は、
ベンチャーだから
というワードを何も考えずに乱用しているケースが多いと思ったんですよね。

  • ベンチャーだから意思決定が早い
  • ベンチャーだから裁量が大きい
  • ベンチャーだからハードワーク

この辺りも半ば盲目的に信じている方が多いので、非常に危険なことだと思っています。

ベンチャーというワードが独り歩きをすることで、多くのミスマッチを引き起こしているのも事実なので、この辺りの定義を揃えないといけないですよね。

にも関わらず未だに、
うちはベンチャーだから
という一方的な主張によって相手を思考停止に陥らせようとする人事担当者や経営者の方もいるようなので、もしそのような機会に遭遇したら、
ベンチャーの定義ってそもそも何ですか?
と聞いてみることをお勧めします。

本当のスタートアップは何でもやらないといけない

スタートアップとベンチャーの2つには大きな壁があると考えています。

いわゆる世の中的に蔓延っている「ベンチャー」と言うワードは前者で使われることが多いのではないでしょうか。

スタートアップは創業間もないからこそ、企業体として機能が明確に分かれておりません。というより分けることができません。

例えば今皆さんが1人で起業したとしたら、まず何から始めますか???

この辺りは最近起業した弊社社員のワッキーさんに聞くと良いかもしれませんね(笑)

会社創業体験記的な書籍で読む限りだと、崇高な事業戦略等に乗っ取ってひたすら行動するかと思いきや、事務用品の購入から始まり、本業とは関係のない“準備”に忙殺されるようです。

人がいないので全てやらなければいけないのは、スタートアップの大変さであり宿命ですよね。

そもそも人がいないので、全て自分がやらないといけない。仮に営業マンを1名採用したら、その方に雑務をお願いするぐらいなら、創業者であれば自分がそのような雑務を全て請け負って、営業マンの方には100%営業に専念できるようにするようが妥当でしょう。

この辺りはサイバーエージェント社長の藤田さんが書いた下記の書籍が参考になると思います。
渋谷ではたらく社長の告白

これから事業を展開していこうと決意して起業したスタートアップが、

  • 働き方改革関連法が施行されたから残業はあまりできないね
  • 趣味のスポーツジムに行くから今日は早く帰ろう
  • 毎日家族と夕飯は一緒に食べないとね

みたいな雰囲気やメンバーだったら、まず間違いなく上手くいきませんよね。

今でこそ有名で大きくなっている企業も、創業当初は血の滲むような努力と果てしない労働時間を経て、やっと売上が立ち、利益が出て、投資ができ、事業を育てるような循環になっているんですよね。

そのため、スタートアップに行く方は相応の覚悟がないといけません。働き方云々や評価制度云々等で不満を持っている方にはまず向かないでしょう。

なぜならそんなものは存在しないから。

創業フェーズは世間一般から見たらいわゆるブラックなのかもしれませんが、当事者たちは好きでやっているので、体内から大量のアドレナリンが出て突っ走ることが出来るのでしょう。

一方、創業から数年経ってある程度事業として落ち着き始めた(落ち着きというのはビジネスとして回り始めるという意味で、決して安住する意味ではございません)企業には余裕が出来るので、働き方に対しても目を配れるし、評価制度についてもしっかりとしたものを構築できることでしょう。

ちょうど今の弊社のようなフェーズですね。

そのため、

  • 本当の意味でゴリゴリに働いて圧倒的に成長したい
  • ベンチャードリームを掴んで早いステージで富や名声を得たい
  • 人生の全てを仕事に注ぎ込むほど没頭できる自信がある

という方は、間違いなくスタートアップに行くべしです。

私は体力が無いので今からは無理ですが、でも一度は憧れますよね(笑)

一方、大手企業のような社内で根回しをすることに嫌気が指したり、はんこリレーだけで数週間過ぎることに虚無感を抱いているからこそ、“もうちょっと”バリバリ働きたいという方はいわゆるベンチャーに行くことが望ましいでしょう。

良いベンチャーの見分け方は存在しない

また、そもそもですがベンチャーの定義を辞書的な意味で言えば、下記のようになるようです。

新技術や高度な知識などをもとに、既存の大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開し長期成長を目指すスモールビジネスを指します。

ちなみに、「ベンチャー企業」というのは日本人が作った造語のようで、日本でしか使われていないようですね。

ベンチャーと言うワードは何となく皆さんの頭の中での共通定義があると思いますが、昨今は企業によって捉え方が異なっているために、一歩踏み込んでその企業が使っている「ベンチャー」という言葉の意味を理解することが必要です。

ただし、問題はそこからなんです。

仮にその企業が伝えるベンチャーの意味を理解しても、実体が分からない。

外から見ただけでは良いベンチャー企業なのか否かが分からないんですよね。

ちなみにここでいう「良いベンチャー」の定義は人によりけりだと思うので敢えて共通認識化しませんが、いわゆるブラック企業ではない企業か否かの最低ラインだとしても、中々見抜くのは難しいんですよね。

ちなみにネットで「良いベンチャー 見分け方」と検索すると下記のような項目が挙げられていました。

  • 良いVCから調達しているか
  • ホームページに社員の顔写真を載せているか
  • 事務所を良く移転しているか(規模拡大に伴って)
  • 良いビジネスモデルか
  • 不相応な規模の採用をしていないか(大量採用し過ぎていないか)
  • 相談役や顧問が多くないか
  • 「夢」や「やりがい」と言った言葉が説明会や面接等で散見されていないか

さて、皆さんはどう思いますか?

ちなみに弊社は全てクリアしているので、晴れて良いベンチャー企業です(笑)
※VCから資金調達はしていないので、超優良ベンチャー企業ですかね(笑)

少し茶化しましたが、上記で挙げた項目は着目点として間違ってはいないと思いますが、だからと言ってその企業を判断するには安易でしょう。

なぜなら明確な根拠がほとんどないから。

例えば“良いVC”とされているVCが存在していると仮定し、”良いベンチャー”の定義が「従業員満足度が高い」や「給与(昇給率等)が高い」、「離職率が低い」等だったとしたときに、それらの相関関係が証明された研究や論文はありますか?

感情的には、「良いVCから調達できた企業は、良い企業である可能性が高い」と結論付けたくなりますが、そんなものは事実ではなく解釈でしかないのでいかに適当であるかが容易に分かるでしょう。

まぁそもそも”良いベンチャー”か否かは人の感情に左右されるものなので明確な解決策は存在しないのでこの種の議論は無意味かもしれませんね(笑)

ただ個人的な意見を伝えるとすれば、ずばり経営者の考え方や人柄等が重要だと考えています。

さらに踏み込めば経営者の業務中の振る舞い、発言等ですね。

経営者になる人は、基本的に人を引き付ける魅力や話術を兼ね備えていることが多いので、対面で話をしたら多くの人を引き寄せることが出来ることでしょう。もっと言えば、例え悪いことであっても良いように伝えるテクニックなんてお手の物だと思います。

そのため、公式的な場での発言や振る舞い以上に、普段の業務中でどのようなことを発しているのかがその下で働く従業員にも影響していることが多いと思っています。

例えば対面で話を聞いた際は、
従業員の考えを大事に尊重し、家族のような会社にしたいんだ。
と言っていたとしても、普段の業務中に、
俺の言うとおりにすれば全て上手くいくんだから言うことを聞け。誰が稼いでいると思っているんだ。
みたいに言っているケースって結構ありますよね。

ソフトバンクの孫正義さんは公の場では壮大なビジョンを語り、常に理想を追い続けて猛進し、厳しいことであっても必ず乗り換える意気込みを感じさせますが、実際の業務でもそのビジョンを成し遂げるために猪突猛進しながら厳しいことをはっきり伝えてゴールまでひたすら走り続けているようです。

病気で倒れて入院した際も、病院を抜け出して役員会に参加していたほど狂気じみていますが、その確固たる信念や想いが周りを突き動かすのでしょう。

そのため孫さんの側近は本当に地獄のようですが(笑)

ベンチャーの見分け方なんて基本的には存在しないと思いますが、ベンチャーに行きたいと思っている方は相応の覚悟が必要です。

特に大企業からベンチャーに行く方は、潜在的に、
周りがやってくれる
と思い込んでいる方が多いと思いますので、原則全て自分でやるし、分からないことがあれば相手がたとえ新人であっても積極的に質問する等の姿勢はマストだと思って下さい。

今回はベンチャーに就職しようか迷っている方向けに書きましたが、ベンチャーと言うワードも呪文のように唱え続けている人事担当者や経営者がいたら要注意。一歩踏み込んでその実態を探るようにしてみて下さいね。

About The Author

IkedaYosuke
筑波大学卒業後、日本証券金融株式会社に新卒で入社。その後、就活生支援のベンチャー企業に転職し、延べ10,000名の就活生を指導。現在はCCTの採用リーダー。

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)